コニファーの剪定は、金属のハサミを嫌うと言われますが、実際は、普通の刈り込み鋏(はさみ)や電動バリカンで刈り込んでいます。剪定時期は、切った切り口が、茶色になりますが、新芽が出て、切り口を隠す3~7月中旬が良い。
もちろん可能であれば、あなたがコニファーの剪定に挑戦してみませんか?
そこで今回は、コニファーの剪定(刈り込み)できれいに見えるコツや、やってはいけない注意点を紹介します。いつも言っていますが、植木は伸び放題にしてはいけません。コニファーは、自然樹形と言いますが、放っておくと、あなたに大変な剪定費用がかかることを覚悟して頂きたい。
そうならないようにしましょう。
1.これだけは、覚えて!針葉樹の特徴
針葉樹の切り過ぎ、刈り込み過ぎは厳禁‼
一般的なお庭の刈り込みをする植木は、ツツジ、サツキ、ドウダンツツジ、キンモクセイ、レッドロビン、サザンカ、ツバキなど、たくさんありますが、これらの植木は、刈り込み過ぎても、切り口の下から新芽が出てきて、枯れません。極端な話、誰が切っても枯れないということです。
しかし、針葉樹(今回はコニファーに標準)は、葉ッパのない枝の途中から切ると、新芽が出にくく、枝枯れを起こします。葉を残すように、葉のある部分で切ります。
植えてから初めての刈り込みでしたら、葉を残すことに心掛けて、刈って下さい。
以前、刈り込んだことがある場合は、昨年(前回)切った跡を切る目安にして良いのですが、コニファーは、切った跡より数センチ残して、刈り過ぎないようにしましょう。
特に、電動バリカンは、刈り過ぎてしまうので、注意して下さい。
尚、刈り込む時の「切った跡を目安にする」ことの詳しくは、【植木の豆知識】「そんなの簡単!あなたの植木の刈り込みは本当に正しい⁈」をご覧ください。
2.ちょっとしたコツできれいに見えます!
あなたは、プロではないから、形が少々いびつでも、気にしない‼大丈夫^_^
刈り込む時に、柔らかい葉だけを刈り込むわけにはいきません。写真の赤で囲った枝のように、ちょっと太い枝を切った切り口があります。この切り口が無数にあると、ゴツゴツした感じで、きれいに見えません。針葉樹以外の刈り込みでしたら、ちょっと太い枝は、付け根から切れば、きれいに見えます。
コニファーは、付け根から切って良い枝と切ってはいけない枝があるので、写真のように、剪定鋏で切り口を見えにくい角度に変える切り方をしましょう。
それが、無難な切り方です。切り口をごまかしているみたいで、聞こえは悪いですが、見た目が変わることは、写真でおわかりのことと思います。
3.枯れ葉を取り除くことを忘れずに!
刈り込む前のコニファーは、フサフサと葉っぱがあって、生育に問題ナシですが、内側を覗いて見ると、枯れ葉や枯れ枝だらけで、中まで陽の光が入ってこないことを意味しています。刈り込んだ後は、多少でも陽が差し込むようになります。
そこに、枯れ葉があると、新芽が出てきません。枯れ葉は、枝を振るったり、たたいたり、軍手をした手でもんだりして、かき落としましょう。枯れ枝は、枯れ葉の引っ掛かる原因ですから、なるべく、切って下さい。でも、枯れ枝は硬いので、手首が痛くならない、ほどほどでOKです。
まとめ
枝を透かす切り方は、口で言うほど、簡単ではありません。ですから、あなたにできることをやって頂きたいと思って、紹介しました。
1. 針葉樹の切り過ぎには、要注意。
2. 切り口が目立つ枝は、剪定鋏で、切り口が見えにくい角度に切り直す。
3. 内側の枯れ葉を取り除く。
この3つを理解して、行なえばコニファーの剪定はバッチリで間違いナシです!!