植木の剪定をどこの業者に頼むか迷っていませんか?
迷って決めたけど、う~ん⁈⁈
植木の剪定は、植木を切りたいあなたの剪定時期に頼んで、あなたに合った剪定間隔を理解して、同じ植木職人が継続して植木の管理を行なえば、あなたの植木は、きっと、満足するでしょう。
この記事は、適切な剪定時期と剪定間隔を守れば、たとえ業者選びを迷っても、植木の剪定は、失敗しません。又、継続すると剪定費用が安定します。その理由も掲載していますので、ぜひ、参考にして下さい。
1. 意外と知らない!植木を切りたいあなたの剪定時期
当たり前のことだけど、とっても大事!簡単だから覚えておこう。↓
【木の1年の生長サイクル】
4~9月末 | 木が活動する生長期 |
10~3月 | 木の活動がお休みする休眠期 |
上記を頭の隅において、
植木を切りたいあなたの剪定時期とは、植木のための剪定時期では、ありません。
あなたが切りたい長さは、今年伸びた枝を切る程度ですか?(赤線の写真)
大きくなり過ぎたから、思い切って小さくしたいですか?(青線の写真)
写真をクリックすると拡大するよ!
【植木を切りたいあなたの剪定時期と特徴】
剪定時期 | ① 10~3月(赤線の写真のように切る) |
メリット |
1.今年伸びた枝葉を切る(普通の剪定) 2.切ったままのきれいな樹形を長く保てる |
デメリット | 植木を小さく切り戻すことが困難 |
剪定時期 | ② 5~7月(青線の写真のように切る) |
メリット |
1.植木を小さく切り戻せる(3,4月も可能) 2.春に花が咲く植木を剪定できる |
デメリット | 切ったままのきれいな樹形を長く保てない |
*記載の時期は、わかりやすく説明するために、大まかに分けた剪定時期です
大きく分けると、2つの剪定時期があって、大まかなことが上記の表で、詳しく説明すると、下記のとおり。
剪定時期① 10~3月
メリット
- 今年伸びた枝葉を剪定して形を整える切り方をします。今年伸びた枝葉とは、生長期(4~9月末)に伸びた枝葉のことです。
- 休眠期(10~3月)なので、切った後に、新芽が出てきません。きれいに整えた植木が、休眠期が終わる3月末まで、ずっと、きれいな状態を保てます。
デメリット
- この時期は、植木を小さく切ることができません。休眠期なので、切った後に、新芽が出ません。切った切り口から枯れる可能性が高くなるからです。
- 春に花が咲く植木は、花芽形成が始まっています。花芽が付いているのに、切ってしまうと、開花時期に花が少なくなります。例えば、ハナミズキやサツキ、ツツジなどです。
剪定時期② 5~7月
メリット
- 大きくなってしまった植木を小さく切り戻すことができます。木の生長期(4~9月末)なので、切ってから一カ月ほどで、切り口の下から新芽を出します。枝や幹を切っても枯れる可能性が低くなります。
- 春に花が咲く植木は、花が終わったこの時期に切れば、翌年もたくさんの花を見ることができます。
デメリット
今年伸びた枝葉を切って、植木がきれいになっても、樹形は一カ月ほどしか保てません。きれいな状態が、短い期間で終わります。
2. 伸び放題にしてはいけません!あなたに合う植木の剪定間隔
前回切ってから今回切るまでの間隔は、植木の生長の度合いや剪定費用に大きく影響します。今年、バッサリ切ったから、しばらく切らなくていいや!なんて植木を伸ばし放題にすると、また高額な剪定費用になります。定期的な植木の剪定は、安定した剪定費用につながります。
定期的な植木の剪定には、大きく分けて、次の3つがあります。
① 1年に1回の剪定を実施
② 1年に2回の剪定を実施
③ 2年に1回の剪定を実施
剪定間隔❶-1 1年に1回の剪定を実施 10~12月(10~3月)
今年伸びた枝葉を剪定して形を整えます。一般的に1年の中で、最も剪定を行なうことが多い時期です。
剪定間隔❶-2 1年に1回の剪定を実施 5~7月
- 春に花が咲く植木を剪定できます。
- 夏場に向けて、植木がボサボサになっていると、暑苦しく見えるので、風通しを良くする。
- 蜂の巣や鳥の巣を作られないようにする。
剪定間隔❷ 1年に2回の剪定を実施
- 上記の5~7月と10~12月の両方の時期を剪定します。
- 5~7月の剪定は、伸びた新芽だけ切って、簡単に樹形を整えます。
- 10~12月の剪定は、丁寧に透かしながら、きれいな樹形にします。
剪定間隔❸ 2年に1回の剪定を実施
- コニファー類などの針葉樹は、1年の生長が遅く、1年に1回の剪定の必要がありません。
- 1年くらい伸びていても構わない方や植木の剪定に費用をかけられない方などが行ないます。
前回の植木の剪定を、次回につなげましょう。そして、定期的に行なうことで、安定した剪定費用をあなたが確立できるのです。
実は、上記の2つのルールが覚えていれば、依頼した業者に不満だとしても、次回の剪定までに間隔があります。それまでに、業者選びの再検討をしましょう。
これから先は、あなたに合った業者がいれば、当たり前のことです。もし、高いお金を払っているのに、年々大きくなっているのがわかる植木があったり、剪定費用が訳もなく高いようであれば、業者の再検討の必要アリかもです。
3. 自分で切ると、木が大きくなる!素人と職人の切り方の違い
正しい切り方ができていないと、毎年、剪定を行なっても、植木は、大きくなります。それは、切る位置が悪いからです。
植木は、大きくなるほど、剪定費用がかかります。毎年、同じ大きさを保つことが、安定した植木の剪定費用につながります。
【素人と職人の切り方の違い】
素人 | 職人 | |
切り方 | 柔らかい枝で切るので、切り戻しができない | 毎年、同じ位置で切り戻すことができる |
樹形の大きさ | 年々、樹形が大きくなる | 毎年、同じ大きさを保てる |
剪定費用 | 数年後に、自分の手に負えなくて、高額な費用が発生する可能性が高い | 毎年、安定した費用になる |
違い❶ 切り方 素人
新芽の先端に行くほど、柔らかくて、付け根付近は、硬くなります。切れ味の悪いハサミでは、硬い場所は切れません。切れないから切れる程度の柔らかい場所で切る。そして、疲れてくると、どんどん新芽の先端の方の柔らかい場所で切るようになる。
違い❷ 樹形の大きさ 素人
新芽を柔らかい場所で切る(途中で切る)ということは、翌年、その柔らかい場所(途中)から新芽が伸びます。そして、また柔らかい場所で切る(途中で切る)と、またまたそこから新芽が伸びます。これを繰り返すと、2~3年で植木が大きくなってしまうのです。
違い❸ 剪定費用 素人
植木が大きくなってしまったら、自分では、手がつけられなくて、業者に頼みます。大きくなった植木の剪定費用は、高額になってしまう可能性が高い。
違い❹ 切り方 職人 毎年、正しい位置で切ることを理解しているので、切り戻せます。
違い❺ 樹形の大きさ 職人 毎年正しい位置で切るからこそ、同じ樹形を保つことができます。
違い❻ 剪定費用 職人 同じ樹形を保つことができるから、毎年、同じ剪定費用になります。
4. 植木の剪定は継続がお得! あなたと植木の未来を考えます
同じ業者が継続的に、剪定作業を行なうことが、一番あなたのお庭と植木を理解して、安定した剪定費用になります。
下の表をご覧下さい。
【初回からの剪定費用の変化】
M邸 剪定費用 | H邸 剪定費用 | |
2012年(初回) | 59,000円 | 39,900円 |
2013年(2回目) | 48,825円 | 36,225円 |
2014年(3回目) | 45,255円 | 33,000円 |
*初回が必ず高いわけではありません
どちらの方も初回の剪定費用より、年々、減っていくことがわかります。では、なぜ初回は、剪定費用が高いのでしょう?
❶ 初めてのお庭に慣れていない
同じ種類の植木であっても、お庭が変われば、2つとして同じ植木は、ありません。初めてのお客様の植木を一番効率よく剪定するためには、どの植木から剪定すれば良いか、そして、どの向きに脚立を立てれば良いか、などを考慮するので、時間がかかります。
❷ 自分の切り方に変える
誰でも自分の切り方があります。自分の切った後は、その人が一番切りやすい。自分の切りやすくするために、初回は時間が、かかります。
❸ 時間をかける理由
次回の植木を切りやすくすることで、自分の切り方のパターンを作ります。初回の作業で、植木の剪定の順番や最適な脚立のかけ方がわかります。
ですから、初回の剪定作業に、少し時間をかけることで、次回の作業時間を短縮できて、剪定費用が抑えられるのです。継続すると、ある一定の時間と費用に落ち着きます。もちろん、毎年、同じ樹形になります。
まとめ
いかがですか?
1. 目的に合った剪定時期の依頼をする
2. あなたに合う剪定間隔を決める
3. あなたに合う業者を選ぶ
4. 合った業者を継続する
植木は、誰が切っても、生きている以上伸びます。だから、信頼して継続できる業者が望ましい。でも、見つからなくても、植木の剪定には影響を及ぼさないようにしましょう。