植木の豆知識:伸びた枝の剪定はどこで切る?今更聞けない剪定の基礎 | お庭の剪定をご依頼するなら横浜の植木屋【山下園】にご相談下さい。剪定を安く済ませる方法や植木の豆知識も伝授いたします。

植木の豆知識

伸びた枝の剪定はどこで切る?今更聞けない剪定の基礎

植木の剪定において、剪定する位置は、絶対に必要な知識です。
 
伸びたから、とりあえず切ろう。またどうせ伸びるから、どこで切っても同じだ。
 
そんなあなたの植木は、いつの間にか大きくなって、あなたの手に負えない日が来ます。そして、余計な剪定費用が、かかることは、間違いありません。
 
そこで今回は、植木を大きくさせないための、正しい剪定位置を紹介します。又、できるだけ簡単に、剪定する方法も合わせて、お伝えします。どこで剪定して良いかわからない方や、ご自分で剪定を行なっている方は、ぜひ参考にして下さい。
 
伸びた枝の剪定位置を知る
 
植木の剪定で、不要な枝(徒長枝や逆さ枝、車枝など)を剪定することは、大事なことです。
 
しかし、例えば下の写真は、ウメです。この木を見て、まず剪定したいと思う枝は、空に向かって、伸びた枝では、ありませんか?
 
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当たり前かもしれない、この伸びた枝の剪定が、正しく出来ていなくて、間違っている理由すら、知らない方が多いのです。
 
それでは、本題に入ります。
 
剪定する位置は、簡単に言えば、下の2つです。
 
1 枝の途中で剪定
2 枝の付け根で剪定
 
枝の途中の剪定は、目的もなく剪定すると、植木を確実に、大きくさせてしまいます。
 
 
あなたの剪定位置は、枝の途中で剪定することがほとんど⁉
 
枝の途中で剪定することの全部がいけない訳ではありません。伸びている枝を残したい時もあります。でも、意味もなく、漠然と剪定してしまうことはいけません。
 
左下の写真は、モミジの枝の一部です。赤線は、伸びていた枝と予測します。
次に右下の写真は、お客様が赤線の伸びた枝を剪定した写真です。
 
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剪定の仕方よりとにかく伸びた枝を剪定した感じです。
気持ちは、すごくわかります。伸びている枝がたくさんあると、なんとかしたいと、お思いますよね。
 
この枝が残るから植木が大きくなる!!
 
左下の写真は伸びていた枝の途中で剪定したので、右下の写真の付け根で剪定した写真よりも枝が残っている部分(黄色い線で印した枝)が多いことが分かります。この残した枝の長さ分が、植木を大きくさせてしまうのです。
 
たかが、数十センチセンチ残したくらいで、そんなに変わらないよ。そう思いますよね。
でも、これが植木を大きくする原因と、わからない人は、また次も同じ切り方しかできないはずです。
ですから、樹形の維持は、絶対に無理です。
 
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次の春が来て、途中で剪定した枝から新芽が伸びます。その新芽を前回と同じように、伸びている枝の途中で剪定することを、植木全体の枝に繰り返えせば、植木が大きくなることは、間違いありません。
 
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←翌年の枝の予想
 
伸びた枝を適当に剪定し続ければ、小枝と太い枝が混ざり合って、どの枝をどう切っていいか、わからなくて、自分の手に負えなくなります。
 
 
 
 
 
 
 
 
伸びている枝を剪定する位置は、付け根が基本の理由
 
伸びている枝は、付け根で剪定しておけば、樹形の維持はできます。
 
下の写真の青色の剪定位置は、伸びた枝の左側に細い枝が残るので、この位置で剪定します。
緑色の剪定位置は、2本とも真上に向かって伸びている枝なので、途中で残す意味はなく、付け根で剪定です。
オレンジの剪定位置は、細い枝ですが、植木の内側に向かっていますから、残しておくと、樹形が乱れます。これまた付け根で剪定です。
 

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今回、剪定した跡が来年に残るので、その跡を目安に、同じような位置で剪定しましょう。
 
しかし、植木の剪定を行なったことがある方は、枝が硬いとけっこう苦労した経験があるはずです。ズバリ、枝の付け根は、硬い。そこで、この後は、硬い枝の付け根の剪定方法を見てみましょう。
 
伸びている枝を剪定するちょいコツ!
 
あなたが剪定するのであれば、下の2つは、抑えて下さい。
 
1. 剪定しやすい時期がある
2. 硬い枝を剪定するコツがある
 
この2つを覚えることで、今までより、剪定に苦労しないで済むはずです。
 
枝には、柔らかい時期がある
 
4月に入ると、新芽が吹いてきます。その新芽は、月日が経つにつれて、どんどん生長していきます。7月くらいに、伸びてきたなぁ~と誰が見ても実感できます。そして、10月には今年の生長が止まります。
 
つまり、1年の中で、生長期にあたる4~10月は、今年伸びた枝が柔らかい。そして、一番柔らかい月は、6~7月あたりでしょう。
 
6~7月は、一番剪定しやすいのですが、1ヶ月ほどで、新芽が出てきます。10~11月にもう一度剪定する必要があります。1度剪定しているので、びっくりするほど伸びてはきませんし、夏は、ボサボサ状態にはなりません。
 
10月中旬~11月は、効率の良い一度の剪定で済みます。この時期に剪定すれば、来年の4月まで、新芽は出ませんから樹形の維持ができます。ただし、夏の時期は、植木がボサボサ状態になっています。
 
左下の写真は、今年伸びた枝です。右下の写真は、2年間伸ばした枝です。どちらが簡単に剪定できるかお分かりのことでしょう。
 
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そして、この柔らかい時期は、今年伸びた枝(新芽)だけで、2年も3年も放っておいた伸びた枝は、月日が経つにつれて、どんどん硬くなります。ノコギリを使わなければいけません。今年伸びた枝を、簡単に剪定したいと思うのでしたら、今年のうちに剪定しましょう。
 
太い又は硬い枝がちょいコツで切れます
 
主に、剪定バサミとノコギリを使う時で、高枝バサミには使えません。
 
下の写真の枝は、撮影上の理由で細い枝の剪定写真です。
 
剪定する枝を左手で持って、剪定する位置に、剪定バサミを合わせます。この後は、両手を同時進行で、剪定バサミを握りながら、剪定する枝を左に傾けると、切れます。
ノコギリも要領は同じで、ノコギリを引きながら、徐々に傾けると早く切れます。
 
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もし、枝が折れた場合は、やり方がうまくいっていないか、剪定バサミの刃が切れないかです。刃を研ぐか買い替えて下さい。切り口は、スパッと切れていないといけません。
 
無理して剪定は禁物
 
この剪定方法には、欠点があります。プロではないあなたが、伸びている枝に、両手が使えるほど、近づけるわけではありません。伸びている枝に届かないのであれば、必ず、付け根で剪定する必要はなく、剪定しやすい枝の途中で剪定して下さい。枝を剪定することに夢中になって、怪我を負っては、ご家族やお仕事、ご自分の生活に影響します。無理して剪定することは、やめましょう。
 
まとめ
 
今回紹介している剪定方法を、行なって頂くと、植木を大きくさせないための、剪定ができるようになって、樹形の維持ができます。最後に、もう一度確認をしましょう。
 
  • 伸びた枝は、付け根から剪定する。
  • 今年伸びた枝(4~10月)は、今年のうちが(6~11月)柔らかいので、この時期に剪定するようにしましょう。
  • 太い枝や硬い枝は、枝を傾けながら、剪定すると良い。
 
自分で剪定する方が増えていますが、教えてくれる人はいないし、剪定の専門書を見ても、中々、理解することは、難しいです。
私は、お客様に、こう言います。植木の剪定で、「できることは、やって下さい。」「できないことや危険なことは、私がやります。」
 
すべての植木の剪定を、依頼するのではなく、ご自分でできる剪定は、やりましょう。そのための、剪定の知識を、これからもお伝えしていきます。
 
もし、枝数が増えてしまって、自分の手に負えないようでしたら、一度、業者に頼んで、植木をリセットしてもらい、また、ご自分で剪定を行なうと良いでしょう。
 
 
 

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